under recuperation

X(旧Twitter)の避難所

20230426

 2023年3月22日放送の「Premium Music 2023」(日本テレビ系、19:00~)の中で、TRF結成秘話がドラマ化された。そのなかで興味深かった話がひとつふたつある。
 Joy to the love/globeがCM用に製作されていたが、ボツになりかけて、結果としてI BELIEVE/華原朋美の原曲が出来上がったという話が興味深かった。特に当時の貴重なドキュメント映像がおもしろい。
 Premium Music2023はさすがにもう見られないので、別の資料(某スーパーテレビ)をもとに大まかな事情をざっくり再構成する。
 もともとトヨタの自動車(サイノス)のCM曲としてJoy to the loveが作られていた。しかしながら、注文主から「もう少し派手めで売れる曲にならないか」とクレームがつく(後述するようにスタッフの伝達ミスとされる)。小室側の判断としては「全部ボツ」で100%新しい曲を作り直すことになる。深夜から早朝にかけての突貫作業でI BELIEVEの原曲が出来上がる。仮歌(コーラス?)も自身で入れている。
 しかしながら注文主は「元の曲に戻してほしい」と伝えてくる。元々「肉付けをしてほしい」という意図であり、これはスタッフの伝達ミスとされる。宙に浮いた曲は結果的に華原朋美が歌うことになった。
 ここから当方の簡単な感想。1990年代のCMの出稿と小室哲哉の曲が相互依存的な関係にあったことはひとつ重要なポイントになるのだろう。広告主のオーダーや意向にここまで(良い意味でも悪い意味でも)寄り添いつつ曲が作られるのかという単純な、素朴な驚きがあった。
 別資料で他に興味深かった点としては、「(ディスコ+カラオケ)÷2」=ダンスミュージック(カラオケに行っても盛り上がる曲が無いことに目を付けた発想)、「WOW WAR TONIGHT~時には起こせよムーヴメント」はフォーク、等。
 Premium Music2023内のTRF結成秘話について、これも検索すればエピソードが出てくるのだろうけど、TRFを結成する際に「バックダンサーはやらない」という、ダンサーとしての意地?をめぐってのエピソードがあったのがおもしろかった。