under recuperation

X(旧Twitter)の避難所

20230411

 倉林秀男『英文解釈のテオリア――英文法で迫る英文読解入門』Z会を4章の途中まで読む。これはかなり目からウロコが落ちるというか、齢○○にして自分のふだんの英文の読みの雑さに対して反省せざるを得ない。具体的にどこがどういうふうに……と言われても困るが(まとめるのが面倒くさいし、言及する箇所によって「え、そんなこと知らずに……」と思われるのが恥ずかしいので)、とにかく基本的な勉強は大事、俺はまだやり直せる……みたいな謎の躁状態になった。細かな文法事項はすでに高校時代に習った記憶があり、それを思い起こして血肉にしていきたい……。
 ちなみにのっけから「場所句倒置」が出てきたりして、そこで心が折れる人もいるのかもしれない。
 他、一応少しだけ内容紹介。第4章の「現在完了形から読み取れること」について。例えば、I have been to Finland.という文は「私はフィンランドに行ったことがある」と訳すことになるが、発言の文脈によってはこの文には含みがある(p.73)。例えば、「フィンランドに行きたい」と述べた相手に対してI have been to Finland.と返すのであれば、そこには「行ったことがあるから、いろいろ聞いてね」という含みがある。機械的に訳すのでなく、当たり前だけども、その文脈においてなぜその文法が使われることになるのか(特に時制については)気を払う必要があるのだろう。
 さかのぼってp.17。他動詞の名詞形において目的語が必要となる場合に挿入されるofの役割(例:ignorance of the diversity)。p.19。目的語の情報が多くなる場合の文末重点。pp.22-3。間接目的語と直接目的語。その他、新情報と旧情報の出し方。形容詞の限定用法における名詞+形容詞の形。などなど。